再生可能エネルギーと暮らし
署名のサイトから、何度も風力発電による自然破壊、渡り鳥への影響や人の健康彼岸への懸念から反対してほしいというお願いが来る。もちろん、石油や石炭などの化石燃料からの脱却による二酸化炭素の削減は私達の使命でもあるから、再エネへの転換は不可欠だと思うが、地域の自然を壊してまで必要なのか・・・無条件で再エネ=善にはいくつかの問題を感じてもいる。
まずは規模。採算性と営業利益を問答無用の前提としていること。大規模なエネルギーをいっぺんに作りたがり、たとえば原発をできるだけ人のいないところに作って都会に送るというやり方では事故はもちろん、エネルギーのロスも送電の過程で起きていると聞く。地域における小規模の水力発電や太陽光発電は企業にとってメリットが少ないから大型というのなら、使う側が大きな電力会社を頼まず地域にバラしてしまえばいい。そういうシステムで運営しているところもある。うちは、子どもたちが建て替えるときにパッシブソーラーという方法を選んだ。建物を循環する水で、冬は暖かいし、夏は結構涼しい。もう一つは、裏の小さな木立(箱森)を死守したので、夏の真っ盛りに裏に行くと、表より2度以上低いのがわかる。この頃は、わが町でも木立がどんどんなくなり、照り返しの激しいコンクリートに変えられているが、木々を復活させることは地域全体の生活の福祉につながる。落ち葉などの手入れを面倒くさがってはだめでしょう。
もう一つは、私達の暮らしを変える覚悟。かつて、私たちが作っていた「オイコス」という季刊雑誌で「くらし、かえる」という特集を組んだことがある。1994年のことだ。本当はその2年前に編集部に提案したのだけど、そのときは、誰もそんな事できるわけがないと反対され、時期を待っていて、やっと作れた誇らしいものだ。原子力資料情報室の故高木仁三郎さんと、もと消費者連盟代表でこの1月29日になくなった冨山洋子さんの「人がつながって、私が見える」というタイトルで、自分たちの内なる風景を大切にし、次世代に何が残せるのかということを、原発問題に始まり、過剰な消費の問題点について企業型社会を崩そうと、突っ込んだお話をしてもらった。
今でもどんどん便利を求める今の暮らし変えるなんて無理と思う人がいるかも知れないが、私たちが今やっていることは、私達の将来世代の受けるべき貯金で言う「元金」をどんどん食いつぶし、弱い立場の人たちを圧迫しているのであって、褒められたことではないのだ。
特に気になるのは、日本の過剰包装について。すでに前の世紀から問題になり、特に海外から来た人が驚いたという話を何回も聞いたが、時が移るにつれてますます激しくなっている。プラスティックゴミの問題は頭でわかっていても、食品などに特に小分けして使われる包装は誰のためか。エネルギー危機で「ナフサが〜〜」と医療機関における様々な道具の利用に支障が出ているとか、農業に必要なガソリンが〜〜と特定の問題ばかりメディアは取り上げるが、その前に私屋っちが日常で異利用している不必要な使い捨てのものを減らそうという自分たちで見極め、行動が必要だ。
再エネの問題で、最近知人から、洋上風力発電に関する問題点を教えてもらった。沿岸に暮らす人にとってはモーターによる健康被害が海の景観だけでなく発生し、また、そこを通過する渡り鳥や、水中生態系への影響が懸念されるが、海外ではすでに規制があるのに、日本は野放しであることを聞いた。台湾では、沿岸近くの洋上風力発電における影響が、人だけでなく海洋生物、特に絶滅が危惧されるタイワンシロイルカ(50頭くらいしか残っていない)学者などに共有され、公共放送でも情報発信されて厳しい規制が作られたという。辺野古のジュゴンを想起させることだが、日本ではもともと環境影響評価が適切に機能していないので、企業による計画が先行し、それに合わせる形でしか環境影響評価ができないという話は昔から聞くところだし、きちんとした評価ができるように法体系を変える必要がある。また、どうにかして、現在進行中の計画に対してすぐに調査を行い、様々な方法を駆使して規制を考える必要がある。洋上風力問題を訴えるているのは、山形県鶴岡市の市議の草島新一さんという人で、すでに短いビデオを作成しているので、紹介したい。
https://www.youtube.com/watch?v=SLGUubaJVRk


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