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2024年6月13日 (木)

なんちゃって審議会だった・・・

6月11日に水産政策審議会が開催された。

審議内容で不可欠なナガスクジラの捕獲枠設定のプロセスを報告する資料は、審議会開催1時間前に水産庁の捕鯨の部屋に公開され、審議委員は坂本捕鯨室長から口頭(とパワポ)で説明を受けただけだった。ま、審議委員といってもほとんどが業界関係者で、鯨類はおろか、野生動物の生態の専門家はいなかったのだから、もともとそんな専門的なペーパーなど渡す必要はないと水産庁は考えたのかもしれない。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/attach/pdf/index-72.pdf

https://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/attach/pdf/index-69.pdf

「時間がなかった」という説明はあったが、直近のデータが含まれるわけでもなく、鯨研の作った捕獲枠を決めるプロセスの資料をもとに、海外の研究者のパネルの報告がなされたのは昨年の秋だから、どういう時間がなかったのか。

報告書を見たら、科学に疎い私でさえ「おや?」と思うところが何箇所かあった。特に、(日本に甘い)パネルの研究者さえ懸念を示し、改善を求めているところについて、審議会では報告されず、有耶無耶のままスルーされてしまい、水産庁の提案した捕獲枠60頭(ー混獲予想1頭)が承認される結果になった。日本政府は、常に「IWCの管理基準の沿った捕獲枠」と繰り返し、ほとんどの人がそれを信じ込んでいるようだが、IWCは公式には北大西洋のナガスクジラの情報は存在するが、北太平洋ナガスクジラの推定個体数も個体群情報もない。

日本は、北太平洋に4つの個体群が存在するとし、今回捕獲対象となる捕獲枠算出の基準となる推定個体数は、日本の太平洋側の沿岸からアリューシャンに渡る広い海域のもので、19、299頭だという。しかし、今回の捕獲対象は、EEZ内だけ。資料となる鯨研の報告では、EEZ内の生息数推定は存在せず、あたかもその広い海域をそこに属する個体群全てが広く回遊しているかのように見せかけ、パネルの懸念とするもしかしたら、そこにいるクジラは東の方に移動していないかもしれない。その場合は、60頭を捕獲し続けると4年間で40%もいなくなってしまうと懸念しているのだが、それとスレスレの質問に対して、坂本室長は100年とっても大丈夫な数とか何とか誤魔化してしまった。

そこで私は思った、「時間がなかった」という言い訳は、実はこの懸念について質問されるのを避けるためではなかったか!

出される意見もかなりトンチンカンで、捕獲枠のプロセスに関する質問は僅かで、海外に非難されないよう、あるいは、ナガスクジラがたくさん魚を食べていることを海外にちゃんと説明して、とか、現在の捕獲枠では半年で操業が終了しちゃうから、通年できるようにして、とか、開催する側も参加者も真剣に議論するつもりなんか全く感じられない審議会だった。

5月7日から開始されたパブコメに関しては、冒頭で坂本室長は1000件以上のコメントがあっ他といくつか紹介したが、じゃ、そのコメント数は賛成がどれくらいで、反対はどれくらいなのか、それが今回の決定にどのように反映されているのかという説明はされなかった。しかも、会議の前に関係事業者に説明し、承認を得たと恥ずかしげもなくいっており、これでは最初から決まったことのアリバイ作りではないのか。審議委員もこうしたことに腹が立たないほど腐った人たちなのか。

これも全て税金、と思うと怒りを通り越してため息さえ出ない。

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