G7札幌環境大臣会合で2008年神戸会合を思い出す
G7環境大臣会合が札幌で開始されたようだ。
2008年に行われたG8環境大臣会合は神戸で行われ、私たち市民グループは、前の年から気候変動と生物多様性保全の2つに分かれてそれぞれ活動を行い、その日に備えた。その模様は、以下のブログに記録してある。
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/230836/entries/52307329
気候変動の認知度に比べ、生物多様性保全は当時格段に関心の低いイシューだった。たしか、同じ時期にベルリンで生物多様性条約のCOP9が開催されており、国際的に気候変動と並べて生物多様性を推奨したのが当時のドイツ首相、メルケルさんだったと覚えている。NGOフォーラムという環境問題の2つを連ねたネットワークは、元原子力資料情報室のメンバーで、すごいエネルギーの持ち主の大林ミカさん主導であったが、私たちも1999年から活動を継続してきた元野生生物ネットを通じて、多方面に働きかけたり、なれないポジションペーパーを書いたりした記憶がある。
生物多様性に関する主要メンバーがベルリンに行っていたため、図らずも、大臣会合で3分間のプレゼンテーションの機会を与えられたが、その中で、意見の1つとして話した公海での調査にも国際的な合意が必要では?という投げかけは(当時は知らなかったが)この2月に国連で討議されたBBNJの範疇だったのだと後付けで気づく。
当時、私は海洋担当で、NGOとして海洋全般に取り組むグループもなかったため、一手に引き受けたものの、ほぼ国際的な知識もなく、なかなか大変だったことを思い出す。野生法ネット当時からのことだが、おかげさまで、クジラ問題をもっと広い見地から俯瞰することもできたし、海洋にかんする諸問題について、色々と学んだ。クジラ問題はともすると政治・経済的側面でばかり語られがちだが、こうした関わりから、私自身は問題の本質を見誤ることがなかったのだと今更ながらに認識する。
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