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2022年10月25日 (火)

IWC68を傍聴して

昨夜、スロベニアで開催されたIWC68から帰国した。

私の最後の参加になるだろうと思うが、大きな節目に遭遇できたという手応えを今、感じている。

大きな流れははっきりとこの会議が、小規模な捕鯨管理を含む(まあ、セントビンセント&グレナディンはヤンキー捕鯨で先住民捕鯨とは少し違うのでこういい言い方をあえてするが)コンサーベーション(日本がいう保存や保護ではない)に舵を切ったことが明らかな会議だった。

思いがけない議事妨害(提案採択の可能性に対して、提案内容に不服な捕鯨国が不参加)もあり、「食糧安全保障」やモラトリアム解除提案が出てはいるが、すでに国際社会はクジラを殺さない選択をしていること、現在の捕鯨実施国の実情を見た限りにおいて、捕鯨産業がもはや経済的な進展を望めなくなっているという現実に基づいた当たり前のものだと私は感じている。

この流れは、今回参加した韓国の態度にも明らかである。かつては日本と同様に捕鯨を支持してきた韓国は、今回、クジラ類に有害なプラスチック汚染防止へのIWCの強い関与を示す共同提案国に名を連ね、また、南大西洋クジラサンクチュアリに対しても原則から支持と発言した。韓国のこの方向転換は、今回参加した代表によるところでは、韓国国内の世論がこの10年間に変化したこと、また、最近、(日本も含めて)世界的にヒットしたドラマの影響も少なくないということだ。

日本は、前回会議後にIWCを脱退し、今回は非加盟国としての参加だったが、予想外に多くの人員を派遣し、前にも書いたように、南大西洋サンクチュアリ提案の採決時は会場に捕鯨室長を残して全員退席していた。国内では、捕鯨問題について、捕鯨実施の際と鯨肉販売しかニュースに取り上げられないが、私たちが主張してきているように、供給の減少にかかわらず在庫が減らない状態は変わらないので、メディアのあり方は必ずしも国内での実態を反映したものではないことはいうまでもない。

日本の人たちの、国内政治や社会への半身の構えをいいことに、頑なに世の流れに逆らって捕鯨推進の態度を取るよりも、現実を見ながら、先細りの産業を、単に「いけ、いけ」の掛け声でけしかけるのではなく、今後どのように支えるのか、柔軟に検討すべき時期に差し掛かっているのではないだろうか?

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