ナガスクジラの輸入について
1月11日、ワシントン条約の事務局がアイスランドにおけるナガスクジラの輸出について、3年連続で年次報告書が出されていないことから一時停止の勧告を出した。
https://cites.org/sites/default/files/notif/E-Notif-2019-001.pdf
ナガスクジラは、IUCNのレッドリストのランクで一段下がったものの、絶滅に関しては危急種で今後見直しの必要があれば随時見直すとされているものだ。アイスランド本国では食べる習慣がなく(最近は、一部レストランでダサ¥れているようだが)ほぼ日本向けの輸出のためにロフトソンという富豪が捕獲し、日本に輸出してきた。
昨年はおよそ1800トンものナガスクジラの肉が輸出され、日本の保税倉庫に入っているはずだ。
公海での捕鯨を放棄せざるをえなくなった日本の鯨肉産業にとって、アイスランドからの輸入は安くてありがたいもののはず。1昨年には、それまでかなり厳しかった鯨肉の汚染調査を緩めて、輸入しやすくしている。
売る方も食べる方も、危急種であるという懸念は共有していないようなのは残念だが、この行先の予想としては、多分、アイスランドが年次報告書を出しておしまいなのだろう。
もし輸入が止まったら、それはそれでいいのだが、一方で日本は沿岸での捕獲を増やすのだろうか? それもまた懸念材料ではある。
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