パブコメやっと提出
締め切りは今日です。
以下:
意見:
指定省令第82条第1項ただし書きに、新たに「しわはいるか」及び「かずはごんどう」を追加することに反対します。
理由:
反対する理由は、二つあります。
1。持続的な資源管理と産業に資さない
イルカの捕獲枠は1993年に設定されましたが、2000年には既に捕獲実績が捕獲枠を下回り、近年は捕獲枠の4分の1にも至りません。
主な理由として考えられるものは、1)対象としているイルカ種の減少 2)需要の減少 ですが、
1)であれば、早急にその原因調査や回復計画を進めるべきですし、2)であれば、そもそも新たな種を付け加える必要はありません。
商業捕鯨の最盛期に、乱獲によって減少した種に変わって別の種の捕獲を開始し、多くの鯨類を絶滅の危機に追いやったことは歴史に明らかなことであり、今回の案は、将来的な産業の持続的な推進に資するとも思われず、水産資源管理の怠慢とさえ言えるものではないかと思います。
2。生物多様性の保全と逆行する
国連海洋法条約の前分にあるように、国を超えて移動する可能性のある海洋哺乳類は、世界の共有財産です。今回指定しようとしている二つの種は、生息環境、生態等不明なことが多く、国を超えて移動している可能性があります。一つの国、さらには捕獲しようとする漁業者の占有物ではありません。従って、特定の漁業者の都合によって捕獲を開始するのは間違いです。
「国連海洋法条約第65条第六十五条」 に従い、よりより保全と調査・研究を国際機関など多様な主体との連携で行い、国際的にも貢献することが望ましいと思います。 「この部のいかなる規定も、沿岸国又は適当な場合にほ国際機関が海産哺乳動物の開発についてこの部に定めるよりも厳しく禁止し、制限し又は規制する権利又は権限を制限するものではない。いずれの国も、海産哺乳動物の保存のために協力するものとし、特に、鯨類については、その保存、管理及び研究のために適当な国際機関を通じて活動する。」(国連海洋法条約)
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