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2017年4月10日 (月)

新たな捕獲対象の追加 パブコメ中

2013年に検討を始め、2014年には試験操業が認められていたシワハイルカとカズハゴンドウの捕獲枠を付けるための形ばかりの手順が始まっている。
聞いたところでは、和歌山県と沖縄県からの要望を受けてのことで、コビレゴンドウとハンドウイルカの捕獲が「低位で推移しており、安定的な経営が困難」という理由だそうである。
国連海洋法条約のもと、海生生物はすでに先に取ったものが勝ちではなくなっている。これまでのように、他の種を取りすぎたために、新しい種を取りたいというのは全く勝手な言い分であり、それをそのまま受け入れる管理当局の水産庁は、管理を放棄しているわけで、これはイルカに限ったことではないから驚くには当たらないかもしれない。

一般意見聴取に関しては、「パブコメにかけているではないか」、と居直るのでしょうが、「国民の意見を聞く」というのは、前回−2007年のカマイルカの枠導入で実証済みだ。出された意見がすべて反対であったにかかわらず、食文化を縦に押し切られたが、実際は食べることではなく、水族館用の捕獲が目的であったのは記憶に新しいところ。
今回の2つの種だって、わずかな目視調査で推定個体数を出し(シワハイルカは前回調査から半減しているようだ)、生態的なところはまだ未解明なまま。今回発表された水産庁レッドリストでは、いずれも系群に関する情報は不明で、個体数現象の要因が見当たらない(探さないの間違い?)からランク外だというのだ。

もう一つ、経営的な安定に関して言えば、和歌山県太地町では、ハンドウイルカはもう食用には捕獲しない。なぜなら、食用にするイルカ1頭6万円程度に対して、水族館用に捕獲すれば、1頭90万円になるので。2016/2017年度では、ハンドウイルカだけでも179頭捕獲されており、生態販売用の捕獲総数は232頭、前年度比で+179頭である。この事実からも、新たな種が入ればそれだけ生け捕りでより多く販売できるという目論見が見え見えなのだ。

結果的には意見はスルーされるかもしれないが、それでもやらないよりはやった方がマシだし、声が大きくなれば、きっと全く無視するわけにもいかないだろう。ぜひ、意見を出して欲しい。

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パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550002463&Mode=0
○ 指定漁業の許可及び取締り等に関する省令の一部改正(概要)
1 現行制度の概要
歯鯨(まっこう鯨、とっくり鯨及びみなみとっくり鯨を除く。以下同じ。)をと
ることを目的とする漁業については、国際捕鯨委員会(IWC)の規制の対象外
であるが、資源の適切な管理を図るため、指定漁業の許可及び取締り等に関する
省令(昭和38年農林省令第5号。以下「指定省令」という。)第82条第1項の規定
により、小型捕鯨業及び母船式捕鯨業を営む場合のほか、指定省令第82条第1項
ただし書きで定める歯鯨をとることを目的とする漁業について、都道府県規則に
基づく知事の許可を受けて営む場合(以下「いるか漁業」という。)に限り、認め
られている。
なお、いるか漁業の対象種については、漁業実態を反映して定められており、
鯨種別捕獲枠については、資源量調査を基に政府が設定して関係道県に配分し、
それを超えない範囲内で捕獲が行われるよう通知している。
2 改正の必要性
我が国周辺の歯鯨のうち「しわはいるか」及び「かずはごんどう」については、
水産研究・教育機構の資源量調査結果では持続的な利用を行うのに十分な資源量
があることが確認されており、また近年、漁業者等からもこれらの鯨種の漁獲枠
の設定について要望が相次いでいる。
3 改正の内容
指定省令第82条第1項ただし書きに、新たに「しわはいるか」及び「かずはご
んどう」を追加する。また、「いしいるか」の系群として規定していた「りくぜん
型いしいるか」について、正式な和名にあわせ「りくぜんいるか型いしいるか」
とする改正を行う。
4 施行期日
公布の日から30日を経過した日とする。
(参考)
○日本周辺海域における推定資源量(2014年)
しわはいるか:5,483頭
かずはごんどう:58,889頭
○推定資源量を基に算出された許容捕獲頭数
(関係道県に配分される頭数の合計はこの内数となる。)
しわはいるか:46頭
かずはごんどう:704頭

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