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2016年11月 3日 (木)

スロベニア報告2 通訳さんたち

 ご存知と思うが、IWC会議には、日本語の同時通訳が付いている。今回、ある記者さんが、「国際会議で日本語の同通がつくというのは普通じゃありません」と言っておられたが、確かに、普通は日本語は入らない。日本語訳があるのは、私のように半端な英語知識のものにとってはラッキーだ。
日本語の同通は、元からみんなに解放されていたのではなかった。捕鯨推進の仲間たちが共有するものだったのが、いつからか忘れたが、共有できることになった。通訳の方たちというのは、だいたいはものすごく優秀な方たちで、入り組んだ議論もきちんと内容を把握して通訳しているし、特殊な略語やら、種名もすらすら訳す。普通に挨拶もし、休憩時間などに多少の会話もできたし、国内で行われる他の環境関連会議でも、あっ、あの方だとわかるようなベテランもおいでだった。
それが、数年前から少しずつおかしくなっているようだ。予算の関係だと思うが、一時はかなり不慣れな通訳さんが同通をしていて、種名など普通に間違えるし、また、途中で文脈がわからなくなるとそのまま無言で終わったりと、随分と困った状態になってはいた。
今回、それなりに優秀な方たちに頼んだようで、結構スムーズに同通が行われているな(ときおり、「あ、違った」という笑い声なども入るが)、と思っていたら、話の中身を勝手に解釈したような大げさなイントネーションが不規則につくことに気づいた。話している本人の会話に必要とされるようなものではなく、あくまで通訳さんの個人的な(?)思い入れのようなものだ。
それが、4日目のベルギー発言で、通訳の人が全く発言そのものをおちょくるようなイントネーションをつけたのだ。ベルギー代表はその時、生態系におけるクジラの役割を一つ一つ上げていて、まあ、内容的には多少こなれが悪かったのは確かだが、最近の研究成果としては重要と彼女が思ったことを発言したと私は感じた。彼女の方は、特別のイントネーションなどなしの話だ。それで、休憩時間にそのことを通訳さんたちに質そうと思い、ロビーで会話しているところに今の通訳の仕方はちょっと問題ではないか、小馬鹿にしているように聞こえたのだが?と言いに行った。これまでほぼ15回も聴いているが、今回のようなことはこれまでなかった、と。
ところがその中の代表と思われる方に、「何かクレームがあるなら、水産庁に言ってください!」とかなりきつく言われてしまった。通訳の内容の問題だと思ったので、直接話すのがいいと思ったのだが、私もちょっと腹が立って「では、それは水産庁の指示なのですね?」と聞き返すと、今度は「そんな勝手な解釈をしないでください!」とさらに怒り出す。
そして、教頭が悪戯坊主を校長のところにひっ立てるように、「水産庁に直接話に行きましょう」というのだ。代表団の席には水産庁の方たちはいなかったので、私は、諸貫さんを探しましょう、と言ってもう一度、ロビーにとって返し、他の国の代表と話している彼を見つけて事の顛末を話した。(なぜか、その時には通訳さんたちは煙のように消えていた)
諸貫氏が最初にいったのは「これは公共サービスではない」ということだった。はあ、確かにそうだ(税金を使ってはいるものの)。そして、次には「イントネーションをつけるのは、最近の国際的な傾向です。」という。でも、特定の時におかしなイントネーションを使うのは変なのでは?というと、僕自身は同通を聞いていないもんね、ということだったが、何人かに聞き取りをし、フィードバックしましょう、ということになった。

後で彼が言った話では、今回の通訳はわかりやすいと聞いた人たちは言っていたということだった。また、通訳者の特定もしたが、理系の人なのでよく内容を理解しているようだった、というのだ!
驚くようなことでもないが、「公共サービスではない」ことは、認識した事件だった。

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