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2016年11月10日 (木)

地域個体群

 今回の北西太平洋クジラ捕殺計画で、網走での操業が明らかになった。これまで希少個体群が存在するとされて捕獲を許可されなかった海域での許可だ。

読売新聞はこう書いている。
  「水産庁が9日、発表した新しい北西太平洋の調査捕鯨の計画案(2017年度から12年間)で、
   ミンククジラの捕獲調査の対象海域に網走沖が追加された。かつては国内の捕鯨基地の一つ
   だった網走市では、調査捕鯨とは言え、30年ぶりにミンク捕獲が再開される見通しとなった。

   新しい計画案で、網走沖が追加されたのは、オホーツク・太平洋で繁殖するミンクだけでなく、
   日本海で繁殖する系統が捕獲できるのが理由だ。日本海の繁殖系統は、資源が少ないと
   されるが、それを示すデータがなく、実際はどうなのか調べるという。〔・・・〕

今回の新計画でJストックの捕獲に関連して述べているのを見つけたが:

        Mixing of J and O stock common minke whales in the coastal area of Japan
 Common minke whales have been caught by past commercial whaling, JARPN/JARPNII and bycaught by setnet fisheries along the Japanese coast.
 Composition of J and O stock common minke whales estimated by microsatellite assignment differs among sub-areas and survey components.
Although some of the J stock animals migrate into the Pacific side of Japan, their distribution range is limited to the coastal zone, mainly within 30 miles from the coastline (Figures 1 and 2).
 The mixing proportion of J stock animals in sub-area 7 during the 1983-1987 commercial whaling period was1.8% (Goto, unpublished data). On the other hand, the mixing proportion of J stock animals during the 2002-2014 JARPNII coastal surveys conducted in sub-area 7 was 21.7% which was much larger than the commercial whaling period (Figure 1).
Sampling of commercial whaling and JARPNII coastal survey was conducted at approximately the same season at the Sanriku region (sub-area 7CS): April to June. However, mixing proportion of J stock animals differs between commercial and JARPNII coastal survey in each distance from the coastline in Sanriku, being larger in the JARPNII coastal survey (Table 1, Figure 1).
 The information above suggests a possible recovery of J stock common minke whales and an ensuing increased ‘spill over’ from the Sea of Japan to the Pacific side of Japan. Further investigation is necessary to confirm this.

 要するに、商業捕鯨時代と比べて、Jストックのミンクが太平洋側に生息域を伸ばしているから「回復」しているのだろう(=だから殺しても大丈夫!?)、というものだ。
 47頭殺すことでどうやって推定個体数の増減を調べるのだろうか?というのが素人の疑問だ。

 水産庁の資源調査では、あまり個体群とその動向というものに重きは置かれてこなかったように思う。このJストックだって、指摘されてもすぐには認めていなかったと記憶している。他に枝分かれした個体群もあるかもしれない(Ow個体群)と指摘する科学者もいると聞いているが、科学委員会で意見が一致していないと一蹴しているようだ。

ついでに気になるのは、今回救われた(!!)ニタリクジラとマッコウクジラだ。一生懸命その理由を探しているがまだ見つからない。

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