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2016年8月29日 (月)

水産庁の概算要求額は・・・

みなと新聞(8月29日)によると
「水産庁17年度概算要求 16%増2061億円 輸出拡大へ基盤整備2割増」

そのうち、捕鯨以外の資源調査全体の予算概算要求が46億円である一方、調査捕鯨は51億円!

「水産資源」としては’書き割り’程度でしかないクジラ捕獲調査の方が、他の資源調査を合わせたよりも多い不思議。

同じ鯨類でも、50種以上いると言われる沿岸鯨類のうち資源として利用していないイルカ類はレッドリスト作成時にも調査せず。
北の海、オホーツク海のツチクジラ個体群は、水産庁推定でさえ610頭なのに、産業が継続。しかも、漁業者が「カラス」と呼んでいたツチクジラは、NOAA調査で別種だったことが判明。


2016年8月 8日 (月)

イルカ捕獲枠

 水産庁に何度もお願いをしてきたが、やっと今年のイルカの新捕獲枠(2016〜2017)がわかった。
捕獲総数は14,375頭で昨年度比で691(昨年度は760)頭の減枠。すでに捕獲数が少なくなっているバンドウイルカ(追込みと突きん棒合わせて)58頭減だが、2010年度には捕獲も出来なかったマゴンドウ(コビレゴンドウ)は、なぜか今回減らされていない。
昨年度の捕獲実数が掲載されるのはもう少し先のことだと思うが、海外イルカ情報サイト、ceta-base
によると、主な捕獲地と考えられる太地での追い込みによる昨年の捕獲は、バンドウイルカ262うち実数として170(昨年枠565)頭、カマイルカ4頭(同36)、ハナゴンドウ272頭うち実数253(同469)、マダライルカはゼロ(枠400)、コビレゴンドウ74うち実数52(枠147)頭に過ぎない。沖合に資源があるとして2007年から増枠されたオキゴンドウ(追い込みで70頭)など、太地ではここ数年実績はない。
捕獲地では(とっても取らなくても)捕獲数を減らされることには抵抗するのだろうが、実態に合わない枠をつけ続けるあり方は、他の’水産資源’管理でも度々疑問視されているところだ。

Img_0001


2016年8月 2日 (火)

追記:アクティブラーニング?

 7月23日のシンポジウムは、2大学の交流学習をベースに、3つの議論を呼び起こしそうなテーマをめぐっての、学生たちによるパネルディスカッションの試みだった。もちろん、議論には、賛成派と反対派が存在する。
今はやりのいわゆる「アクティブラーニング」と呼ばれる形式なのだろう。
 しかし、前のブログに報告した通り、この賛成、反対はかなり限定的な情報と考え方を土台とした、行き先が見える議論だ。もちろん、担当する教師による評価に関係してくることでもある。
 多分、ゴリゴリに教えこむより、より効率的に思想教育ができる危険性がある学び方だと感じた。
 
 

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