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2015年6月20日 (土)

日本だけではない・・・

 イルカ飼育に関しては、たびたび「何で日本だけ?」とか「叩きやすいからいじめられる」というような事が立場の正当化に使われる。しかし、こうした抗議活動は日本だけのことではない。世界中でこうした産業への抗議活動は数多く行なわれてきた。その中でも現在野生シャチを捕獲している唯一の国ロシアへの抗議はたびたび繰り返されている。ちなみに、この海域のシャチには2つのエコタイプがあり、捕獲許可はそれを無視していると研究者は述べているが、このうちのトランジエント(移動型)のシャチは、日本の海域を移動するシャチとつながっている可能性が高い。

 ロシアにおけるシャチ捕獲と言えば、日本にもその責任の一端がある事も忘れられない。
 2001年、名古屋港水族館が新館を建設した。最初の計画では、当時の内田至館長の肝入りで、目玉としてシャチを導入し、繁殖を成功させようと考えていた。しかし、日本では入手できず、シャチの入手のためにでかけたノルウェーでは捕獲が許されず、最後の望みをロシアに託した。シャチ1頭につき、1億2千万円の支払いが約束されていたという。ロシアは同年、極東海域でのシャチ捕獲に許可を出していたが、その年は荒天が幸いして、シャチの捕獲は出来なかった(しかし、名古屋港水族館/管理組合はロシアの捕獲業者に7千万円という巨額の支払いをした事を名古屋の市民オンブズマンに訴えられている)。結局名古屋港水族館は、シャチなしでオープンし、その後、太地からのシャチ、そして鴨シーからのシャチを導入したことはみなさんのご記憶にもあるところだろう。

 一方で、ロシアでは、シャチ捕獲事業がもうかるという事に気づき、それ以降、たびたびカムチャツカ海域でのシャチ捕獲を試みる。そして昨年、ソチオリンピックで展示するとして許可違反の2頭のシャチを捕獲し(結局展示出来ず、代わりにハンドウイルカが展示された)た。シャチ捕獲は2002年から15頭になるとイギリスの鯨類保護団体のWDCは伝えている。
http://us.whales.org/blog/2014/08/two-orcas-taken-in-illegal-capture-in-russia

 ロシアの団体による賛同署名要請のビデオを紹介する。ロシアはこの他に、希少個体群のハンドウイルカやベルーガの捕獲や展示も行っていることがわかる。

https://www.causes.com/posts/954650

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