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« 「調査捕鯨と国際司法裁判所(ICJ)判決」水産学会シンポ | トップページ | オフトピックですが(基地) »

2015年4月17日 (金)

NEWREP-A評価のための専門家パネル報告が

 ご存知のように、政府は昨年の国際司法裁判所ICJでの判決を受け、11月に新たな調査捕鯨(NEWREP-A)を計画し、IWCに提出した。そして今年2月、東京で特別許可のためのガイドライン(AnnexP)と昨年総会で採択された決議5(ICJ判決をふまえたもの)に従って提案項目を評価スル科学委員会の専門家パネルの会合が開催され、その報告書が4月13日に発表された。評価の内容については水産庁の一覧で(分かりにくいが)見る事ができる。http://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/pdf/review1.pdf
報告書にはまた、科学委員会のメンバーによる意見書が公表されており、評価の際にはその意見書も参考とされているとのことだ。その中には、捕獲頭数算出についてのかなり辛辣な意見や、耳こう栓の代替手段としての遺伝子解析についての提案もある。

 結論は、冒頭の概要にまとめられているが、国内メディア各社の報道でご存知のように、「パネルは(日本の)提案に盛り込まれている情報では、致死的な調査によるサンプル収集が2つの主要な目的を達成するために必須だと判断することができなかった」として、計画の見直しを勧告した。また、見直しにかかる期間の長さから、調査捕鯨に2〜3年の空白が出来るとしてもそれは大した問題ではない、と計画そのものの中断をもやさしく示唆している。

 しかし、政府関係者は13日にはすでに追加文書を科学委員会に提出し、今年度中の調査捕鯨再開を目指している。何しろ、21億円の予算がついたし、「もうかる漁業」も1年分残っているのだから、とにかく「やらねば」ならないのだろう。

<記事より>
 時事通信社:
 http://jp.wsj.com/articles/JJ11563470021355864579019184387271426356677

 「日本の新捕鯨計画「不十分」=IWC専門家会合が指摘」2015 年 4 月 13 日 23:01

  国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会は13日、日本政府が策定した新たな南
  極海調査捕鯨計画に関し、専門家会合の報告書をホームページ上で公表した。報
  告書では、捕獲を伴う調査の必要性の立証が不十分と指摘し、29項目で追加作
  業を行うよう勧告した。

  これを受け、記者会見した森下丈二IWC日本政府代表は「誠意をもって対応
  し、必要ならば調査計画を修正する」と表明。その一方で、あくまでも今年度か
  らの調査捕鯨再開を目指す方針を強調した。

 北海道新聞:
 「IWC、捕鯨新計画で追加勧告 水産庁「大幅変更せず」」04/13 21:36

  水産庁は13日、南極海でミンククジラを年間333頭捕獲することを柱とす
  る日本の新しい調査捕鯨計画に関し、国際捕鯨委員会(IWC)の専門家会合が
  「捕獲調査が必要であることが立証されていない」として、日本に立証に向けた
  追加作業をするよう勧告したと明らかにした。

  政府は5月のIWC科学委員会の会合で結果を報告するが、「現時点で大幅な
  計画変更は想定していない」と説明している。[・・・]

一方、海外メディアは、今回の評価が日本の致死的調査に反対したものだと見ている。

 https://uk.finance.yahoo.com/news/international-whaling-commission-panel-opposes-094455662.html

 Reuters: International Whaling Commission panel opposes Japanese proposal

 LONDON, April 13 (Reuters) - The International Whaling Commission's
 (IWC) panel of experts on Monday said it opposed Japan's proposal for
 its scientific research whaling programme, saying it did not demonstrate
 a need for killing whales.

 http://www.nytimes.com/aponline/2015/04/13/world/asia/ap-as-japan-whaling.html?  emc=eta1&_r=0

 TOKYO — An International Whaling Commission panel said Monday that Japan's revised plan   for research whaling in the Antarctic still lacks a convincing explanation of why it needs to kill  the mammals.

 評価書は、来月(5月)アメリカ・サンディエゴで開催される科学委員会に出され議論されることになるが、このようなわりとはっきりした評価結果は、ICJの判決が後押ししたおかげではないだろうか。
一方、森下政府代表はニューヨークタイムズで、「科学委員会は(評価)パネルより政治的だし〜」とこれまでの科学委員会信仰を捨てたのか、やや弱気の発言。

 

 TOKYO — An International Whaling Commission panel said Monday that Japan's
 revised plan for research whaling in the Antarctic still lacks a convincing
 explanation of why it needs to kill the mammals.
 [・・・]
 Japan said the goal of its plan is to obtain highly accurate data to
 determine sustainable minke catch quotas and study the ecology of the
 Antarctic.
 [・・・]
 Joji Morishita, Japan's commissioner to the IWC, said it would be best if
 Japan can convince the full scientific committee by providing additional
 data sought by the panel's report, but cautioned that it may not be easy.
 The full scientific committee is to meet in May.

 "The scientific committee is more political than the panel," he said. "I
 won't be surprised if we face some countries that oppose our plans not
 because of science," Morishita said. "But we hope to work toward a
 resumption (of research whaling) at the end of the year."


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