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2014年8月 4日 (月)

飼育繁殖の無惨

 名古屋港水族館で飼育中だったオスのシャチ、ビンゴが8月2日に死亡したという。

<記事>
東京新聞「長老シャチ『ビンゴ』死ぬ」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014080202000230.html
国内での飼育年数が最長で最高齢とみられる名古屋港水族館(名古屋市港区)の雄のシ
ャチ「ビンゴ」=推定32歳、写真(鴨川シーワールド提供)=が2日、同館で死んだ
。詳しい死因の解明はこれからだが、気管支と肺の炎症らしい体調不良があり、4月上
旬から一般公開を中止し、医療用プールで治療していた。(後略)
 
 
中日新聞
「国内最高齢シャチ、天国へ 名古屋高水族館のビンゴ」

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014080290114022.html

 ビンゴは1984年にアイスランドで捕獲され、翌年鴨川シーワールドに購入されて繁殖オスとして活躍した。1998年に同じアイスランド生まれのステラ(捕獲は1987年)との間に第1子ラビー(メス)が誕生。2001年にはララ、2003年サラ、2006年ランと4頭のメスシャチが生まれた。
 その後2011年にステラと娘の「ラン」とともに名古屋港水族館に貸し出され、期待通りにステラとの繁殖が成功してリンがうまれた。

 東京新聞は「長老」などというもったいをつけたが、水族館でのオスのシャチ飼育のメリットは種オスだということだ。昨年、国際的にブレークした「ブラックフィッシュ」は、奇しくもビンゴの前年にアイスランドで捕獲されたティリカムの悲しい物語でもある。彼は、幼くして捕獲された後、カナダの水族館からアメリカのシーワールドに転売され、ショーとともに、種オスとして期待され続けたが、都合3人の人を殺してしまったと考えられている。最初の2件については確実な目撃証言のないが、最後の『殺人』は、ベテラントレーナーによるショーの最中であり、社会の注目の的となった。野生において、そうした攻撃行動の発見例のない中での事件は、飼育下における野生動物の異常行動の一つの典型だと思われる。
 飼育施設の権威が落ちて久しいわけだが、その今後の延命策として、希少動物の保存が考えられている。実際、シャチなど鯨類に関してはその生息範囲が広すぎる事や複雑な社会行動など、飼育した個体を野外に放す事などはあり得ないと思われるが、希少動物の飼育繁殖は飼育施設、あるいはそこに関わる飼育者の権威にも関わる事なので、早々簡単に終焉するとも思われず、名古屋港水族館の今後が懸念されるところである。

 一方で、名古屋港水族館と提携しているカナダのバンクーバー水族館では、その拡張計画に水族館の施設のある公園の管理委員会が野生下での捕獲に懸念を示し、さらにはこの8月、同水族館での繁殖も禁止するという決定を下した。水族館側は抵抗を示しているものの、市長をはじめとする世論は鯨類飼育に否定的である。こうした先例をぜひとも学んでほしいところである。


http://www.cbc.ca/m/news/#!/content/1.2724553

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