アイスランドから2000tの鯨肉を輸入–ICJの結果予想準備か?
アイスランドから、カナダを経由して2000tのナガス鯨肉が輸入されるらしい。ノルウェーからも300tほどのミンククジラ肉を共同船舶が入れるというニュースもあり、これまでちびちびと入れてきたところが結構大量の輸入量、下手すれば国内需要をほぼ賄ってしまうほどだ。
これが今日出る予定の国際司法裁判所の判決を見越しての事かどうかは推測の域を出ないが、判決の如何に関わらず、調査捕鯨は実質縮小されている。
これが、妨害(殺されるのを阻止した?)による結果だという人もいるだろうが、これまで私たちがニュース等で流してきた一連の動きを見れば、余剰鯨肉をさらに増やす事が利益にはならない事は歴然であり、止められることを捕獲数が少ない事のいいわけにして格好を付けてきたというのが私たちの考えだ。
http://ika-net.jp/images/pdf_files/kekgssmcshg2012dec.pdf
http://ika-net.jp/ja/ikan-activities/whaling/250-sluggish-sales-of-whale-meat
http://ika-net.jp/images/pdf_files/moukarugyogyou2013apr05.pdf
実際に、日本は「もうかる漁業」という漁業者救済のシステムを使うことで9割の赤字(朝日新聞によると45億円)を補填させ、南極海での捕鯨はもうからないことを証明してしまった。
そういう意味ではオーストラリアのいい分である「調査捕鯨は商業捕鯨」というのは妥当さを欠くかもしれないが、いずれにしても日本のいう調査が何を目的としているかというところでは、やる事が目的であり、それ以上でも以下でもないというしかない。そういう意味では、’科学的なコト’をしているからといって必要な科学というわけでもない。なぜなら、もう南極海での商業捕鯨は誰もやらないだろうから、そのための殺す調査はいらないのだ。
判決はどう出るのかはわからないが、少なくとも私たち日本にいるものにとってはこうした税金の投入のしかたというのは無駄であり、今回の裁判をきっかけに、即刻やめるべきという共通認識の出来る事を願う。
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