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2013年4月 3日 (水)

海洋基本計画のパブコメ開始

 昨日の毎日新聞朝刊は「メタン埋蔵量3年で把握」という見出しで、海洋基本計画の原案ができ、その柱となるものを次世代エネルギー資源「メタンハイドレード」やレアアース(希土類)の埋蔵量を把握することと報じた。このブログでも何回か書いたが、海洋基本計画は、2007年に制定された内閣府のもとの海洋基本法の実行計画で、5年ごとの見直し規定がついており、昨年がその5年目にあたる。
 海に関する多様な利害関係を調整するために総合海洋政策本部が内閣府に置かれ、内閣総理大臣が本部長となって海洋管理を推進する。
 この基本法では、「四方を海に囲まれた我が国にと って、海洋の開発・利用は我が国の経済社会の基盤であるとともに、海洋の生物の多 様性が確保されること等の海洋環境の保全は、人類の存続の基盤である」とされてい る。しかし、実際に基本計画を見ると分かるが、開発による経済効果に熱心なあまりに、環境保全は単なるお飾りとなってしまっているきらいがある(今回計画減算の第2部 「海洋に関する施策に関し、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策」に海洋環境の保全があるが、他のところとリンクしていない)。

 もう一つ、今回のパブコメの期間がたったの1週間であることからも明らかなように、政策決定者は一部の開発に熱心な議員であり、彼らによって選ばれた参与による政策提言であり、一般市民の関与というのは、計画を理解し、ゴミ拾いなどで貢献する(もちろん、海洋のゴミ問題は深刻だ。だからこそ、市民レベルより先に政策段階でのもっと突っ込んだ提案も必要だろう)という程度に矮小化されている懸念がある。
 海の保全を推進してきたのは、地元の市民やNGOであることを考え、多様な主体が積極的に関わるためには政策立案段階でのより幅広い意見聴取が必須だし、また、今回のパブコメのように1週間よりも期間を長く取り、意見聴取の機会を多くつくることが海洋管理推進には欠かせないのではないだろうか。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kaiyou/public/goiken.html

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