「もうかる漁業」でもうけるの???
情報公開請求してから1ヶ月余。
11月5日付けでやっとNPO法人水産・漁業活性化推進機構のWebSiteに
鯨類捕獲調査改革推進集中プロジェクト改革計画書(略称 KKP:くじら改善プロ
ジェクト)が掲載された。
http://www.jf-net.ne.jp/fpo/gyoumu/hojyojigyo/01kozo/nintei_file/20121002_kujira.pdf
資料やPRも含めて76頁に及ぶこの計画。「重たいので紙の資料で渡したので、水漁寄稿が誤字脱字を直すのに時間がかかっています」という説明はあながち嘘ではなかった?かも知れないが、復興予算問題とのごちゃごちゃを回避して掲載されたような気がしないでもない。
それにしても、「復興予算がけしからん」といっている議員たちの認識の程度がこれでわかろうというものだ。
11月6日の農水大臣会見を受けて、朝日新聞が記事化したように、この計画は調査捕鯨船を今期も南極に行かせるため、2期に分かれて実施されるようだ。
大きなところでは、船全体のリフレッシュ、また船底にあった(タラなど魚の)すり身製造機の撤去、つり下げ式の重量計の櫓を取り外し、船の安定化と作業量の軽減、居住空間の快適化など。
元々はトロール船だった日新丸を何とか生き返らそうという努力が悲壮だ。
一方で、計画期間中は鯨研と共同船舶を経営統合する(特別勘定でお金の流れが不透明に?)。
鯨肉供給は(北と南あわせて)2400tでこれは直近の販売状況を反映させたもののようである。これでわかるように、鯨肉供給はこれが上限で「SSの妨害で捕獲数が減少して赤字になった」ということは口実だったことが明らかになってしまった。
ついでながら、この計画を作った人たちリストが冒頭に出てくるが、欄外に「*名簿掲載に支障があるとした参加者は除いている。」という断り書きがあり、当然のことながらどう支障があるの?誰がそもそもこれを提唱した人なの?ということが気になってくる。
この計画が認定された「もうかる漁業」の仕組みのうまみは以前も書いたように、採算を合わせなくても(合わせない方が)手当てされるところだ。
こんな施策で漁業の活性化を目指すというのはそもそもどういうものか?という気がするが、それに横入りしたKKPこそ、この仕組みがうってつけだったのかもしれない。使われるのが私たちの税金だと言うことが何とも口惜しいが。
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