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2012年11月 7日 (水)

今年も行きます、だそうですが

 いくつかの新聞報道で、郡司農水大臣が今年も日新丸は南に向けて出航すると断言した
ことを知った。
さらに今朝の朝日はそのあたりの事情を詳しく書いている。復興予算については追求した
自民党議員が、SSに対抗したくて出航を強く主張したとある。調査そのものはだれの
口の端にも上らず、彼らの関心はもっぱら鯨肉売り上げとSSである。

鯨研の債務超過についても触れて、船の改修費(これはどこが?共同船舶?)のめども
完全についてはいないようである。(「もうかる漁業」で手当てするのではないの?)

今回、急いで改修して出航とあるが、SSより老朽化した船の保安措置のほうが乗組員
さんたちの安全から言って重要なのでは?と思う。

鯨研債務超過問題については、おなじみの佐久間淳子さんが鋭く追求した記事を近々掲載予定
である、乞うご期待。

<ここから>
http://www.asahi.com/politics/update/1106/TKY201211060614.html
朝日:南極調査捕鯨、一転実施へ 農水相方針、与野党反対で

(一部省略)

 調査捕鯨は農水省所管の日本鯨類研究所(東京)が運営するが、実際に働いて
いるのは船団を持つ共同船舶(同)だ。その共同船舶が、進水から25年たつ母
船改修のために今冬の見送りを提案した。

 使わなくなった「すり身製造機械」が船底にあり、これを取り除くために船体
を真っ二つにわる改修工事をしたかった。半年かかるが、船を軽くでき、空間を
有効活用できる。水産庁もこの案で根回しを始めた。

 しかし、捕鯨推進を訴える自民党の捕鯨議連が猛反発した。民主党も9月28日
の捕鯨対策議員協議会幹部会で、工事を2回に分けてできるだけ航海に出るよう
水産庁長官に求めた。

 (中略)

 しかし、調査捕鯨の資金繰りは厳しい。十数億円かかる改修費のめどはまだ完
全にはついていない。鯨肉販売収入が運営の柱だが、収入は2004年度の71億円か
ら10年度には17億円に減った。鯨研は借金が資産を上回る債務超過に陥り、農水
省は11年度に復興予算23億円を運営費やSS対策にあてた。最近はアイスランドの
安い輸入鯨肉で値崩れを起こしている。
 鯨研は農水省所管の海外漁業協力財団からの借金(無利子)でしのいできた
が、借金は01年度の12億円から10年度には46億円にふくらんだ。財団の資金は政
府の補助金がもとになっている。(小山田研慈) 

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