パナマ3日目のトピック(先に)
時系列での報告は別に書くつもりだけど、少し先に3日目の議論を紹介したい。
一つは、日本の提案についてで、これについては既にブログに6月4日に書いている。
沿岸の小型捕鯨を実施してきた網走、鮎川、和田、太地について、先住民生存捕鯨に準ずるものとして認めてほしい、得られた肉は地域消費に限る(国内流通で輸出はしないという意味)。ロシアはこれに対して、日本は5000年前から小型鯨類を捕獲してきたし,2000年前から大型クジラの捕獲を始めたという。
新たな歴史解説!?
実際は、網走は1930年代、鮎川は大洋捕鯨が捕鯨基地をもうけて始まったというのに。
小型沿岸捕鯨の真実はこちらから
http://ika-net.jp/ja/
もう一つは、韓国が調査捕鯨の開始を宣言したこと。
日本と同じように古い歴史をもつ捕鯨産業がモラトリアムによって大きな打撃を受けた。地元からは強く再開を求められている政府としては、まだ沿岸のクジラ資源について解明されていないので、この度調査を開始し、資源やクジラがどの漁業資源をどのくらい消費しているか調査をする、というもの。
日本政府はJ-stockは増えてきており、もはや希少種ではないと発言した以上、歓迎するしかないのではないだろうか。
しかし、韓国においても混獲の50前後あるとされ、さらに報告されているよりもかなり多いと言われる違法操業でも捕獲をしている。
まあ、この間の近代化−正常化過程で、かやの外に置かれ続けてきた韓国が何で自分だけ?という不満を、モラトリアムはどうせ解除されないのだし、であれば日本がお手本を示したように、自国の権利として枠を確保しておこうと考えても無理はない。
しかし、捕鯨についてはますます統制がとれなくなっていくIWCではある。
« IWC64 in パナマ (1日目後半) | トップページ | IWC64 in パナマ (2日目 前半) »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント