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2012年7月10日 (火)

IWC64 in パナマ (2日目 前半)

 アメリカが、自国とロシア、そしてセントビンセント&グレナディンそれぞれの生存捕鯨枠を3カ国の共同提案として出した。
 先住民生存捕鯨の枠を持つのはこの他にデンマークのグリーンランド自治政府のみで、なんで共同提案をする必要性があったのかはわからない。

 ともかく、セントビンセント&グレナディン(SVG)の実施しているものが先住民生存捕鯨の要件を満たしていないと、特にラテン諸国が異議を申し立てた。ドミニカ共和国が自国のホエールウォッチング産業への影響を懸念し、SVGの捕鯨が比較的新しいこと、違反を繰り返し、IWCの先住民生存捕鯨として認められないと発言。コスタリカやエクアドル、コロンビアなどの国々は、ホエールウォッチングへの切り替えを行うなら、技術などの支援を行うと発言。

 カリブの捕鯨支持国は、SVGの捕鯨にいちゃもんをつけるのは権利侵害だ、新植民地主義だ、人種差別だと次々と言い出した。
 セントキッツは長々と15分くらい演説を行って、議長に「牛など、議題に関係ない話ではなく議題にそった発言をしてほしい」という注意を受けてしまった。

(このあたりは、真田康弘さんのツイッターが秀逸。http://togetter.com/li/331921)

 しかし、EUが共同提案を認めることになったことにより、議長の合意形成の促しに、ラテン諸国は協議したものの、結局は合意に至らず、再び採決が行われた。
 結果は賛成48票、反対10票、棄権2で、共同提案は採択された。

 議論の最後に行われたNGO発言のうち、ECCEAのルイス・ミッチェル氏(SVG)の意見を添付しよう。彼女はセントビンセントのナショナルトラスト委員会の議長で、考古学などを研究し、当地で発掘作業も行ってきたが、捕鯨をしてきた証拠となるものは発見されていない。1875年にスタートした
いわゆるヤンキー捕鯨が発端だと考えている。また、栄養的、経済的なニーズとしてもあまり根拠がなく、嗜好品。観光への依存度が増している現在、捕鯨を継続するのは自国にとって望ましいことではない。。親子クジラを捕るとかデータをきちんととっていないなどIWCの要求する条件も満たしていない。

 もう一人の発言は、ニュージーランドのマオリのカイモワナのマシューテレー氏で、先住民族文化が世界を豊かにしてきた。再び、植民地的な搾取の考え方(捕獲枠)を押し付けるべきではないという一般論を展開。
 ASWの議論では、発言者は必ず先住民の捕鯨を尊重すると前置きするのだが、生存捕鯨の定義などの曖昧さも加わり、具体的な問題への突っ込みは時として地雷を踏むような感じがする。
 
今回発言もそうだが、近代文化への激しい怒りが(正当であるだけに)、ASWにおいてのみなぜ捕鯨が許されてきたかというそもそもの前提議論を許さないのは残念である。

入手できたルイス・ミッチェル氏の発言内容を添付する。

「iwc_statement_by_lmj1.pdf」をダウンロード

午後からはもう一つの先住民生存捕鯨であるデンマーク領グリーンランドの捕獲枠増大について。

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