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2012年7月 4日 (水)

IWC64 in パナマ (1日目後半)

 午後からは最初にNGOの意見表明についての決定事項。議事内容のうち5項目について、意見を言うことができることに。単なる主張というより、議論の背景的な事実を明らかにすることが出きるというところは(できればだが)いいと思う。

 そのあとはIWC の将来についての議論があった。日本は、隔年開催の決定に至る過程でのオーストラリアのリードを評価。

 ロシアがまたまた議長のサンクチュアリの議論の評価に異議。合意形成が失敗して採決に至ったのは問題で、「IWCの将来に関心のない国々があるのではないか。今後も将来議論を継続するという提案に合意してほしい」と発言。
 いくつかの国が、合意形成に最後まで努力を重ねできなければ採決するというのが民主主義で、採決したから開戦というわけではにと反論。ベルギーが科学的能力を上げて信頼性を増すこと、大型、小型鯨類の保全について、キャパシティビルディングが必要、社会的な課題の解決を将来議論の柱と提案。
 
 次の議題はクジラの推定個体数で、10年以上も議論の続いた南極ミンククジラ(クロミンク)の評価で科学委員会議長のパルカー氏が今回推定個体数は51万頭で合意されたが、海域外の存在、経時的変化(移動してそのときにはいない)などから過小評価の可能性があると付け加えた。IWCと日本が実施してきたクジラ目視調査のSOWERが終了し、日本が調査捕鯨の一環として目視調査も行っているが、調査妨害で途中挫折したのは残念というコメントがあった。

 推定個体数というのは「合意」で決まるということを改めて認識。

 それに対して各国のコメント。

 続いて、南半球のザトウクジラ(7つの個体群が存在。各国協力で繁殖海域、索餌海域の特定。写真識別を用いて評価する)、南半球シロナガスクジラと続く。

 ニシコククジラについては、タグをつけて回遊経路を見ているが、メキシコ沖に現れるなど、新しい発見がある。サハリン沖での石油・ガス開発による脅威は相変わらずだが、ロシアは石油開発企業の環境配慮を評価。
 50頭しか残されていない絶滅に瀕するミナミセミクジラ(保護計画は後の保護委員会)の保護管理計画(チリは陸からのみウォッチングを許可している)、北太平洋セミクジラについて。
 日本とIWC共同のPOWERによるイワシクジラの目視調査の報告。暫定的な個体数は6600頭で今後も
日本は調査協力を約束。
 
 その次は、IWCでも最もセンシティブな議題の先住民生存捕鯨の議論となった。
作業部会の座長による報告。詳細は:
http://iwcoffice.org/_documents/commission/IWC64docs/64-ASW%205%20Rev1%20-%20with%20Appendices.pdf

 これを見ると先住民生存捕鯨の管理手続き、頭数/トン数の変換、技術的な改善と支援など、かなり前向きな議論が行われ、その中で、グリーンランドの捕獲頭数とトン数の変換に関しての懸念や制度に関する本会議での議論の不足に対する懸念が科学委員会からでていることがわかる。また、隔年会議について、6年枠に変わった場合どうか(問題はない)など議論も行われている。

 しかし、会議の議論では、アメリカ(アラスカ先住民。マカは裁判中)、ロシア、セントビンセント&グレナディンが3カ国共同提案を出していることから、共同提案にはなじまないという意見がでてきた。
 ホエールウォッチングを行っているドミニカ共和国が、ザトウ捕獲が自国の産業に影響があると懸念し、作業部会の中でSVGの捕鯨の開始は1871年、移入してきた一家が開始したいわゆる「ヤンキー捕鯨」だと発言したのだ。これまで、子どもを捕獲することで親クジラを捕る違反行為とか、情報提供が行われてこなかったことなど、先住民生存捕鯨としての要件を満たしていないことが繰り返し問題となってきたが、ここにきて、遅まきながら、これが果たして先住民捕鯨と呼べるかどうかという議論が始まった。
 
 遅きに逸したという言い方もできるかもしれないが、周辺国沿岸でのウォッチング産業の伸びと、ラテン諸国がクジラの非致死的利用を宣言したことに触発され、なかなか問題としにくかった話題が明るみに出たわけだ。

 昨年から活発に意見を出すようになったインドが、先住民生存捕鯨を認めないわけではないが、捕鯨への依存度は減らすべきと発言。
 昨年来インドの発言を目の敵にしてきたロシアが早速反論。先住民の生活環境の厳しさを理解していない発言だとし、またモスクワにいいつける(公式にインド政府に質問書を出す)と昨年同様のおどし。
 SVGも否定されるならIWCの存在意義が問われると発言。ラテンを中心とした国々と捕鯨推進国でこれまでのような意見の応酬が始まり、1日は終わった。
 
 パナマ政府によるレセプションが開催された。

 

 

 

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