ワースト・アセス・コンテスト
環境NGOなどが発案した国内における最悪の環境影響評価書を競うコンテストが昨日、衆議院第1会館で開催され、9件の発表が行われ、その中から最悪事例が参加者の投票で選ばれた(詳細については、ホームページ参照)。
http://bead.mimoza.jp/
普天間飛行場建設事業(辺野古)、愛知県のトヨタテストコース、上関原発建設、設楽ダム、新石垣空港などなど様々な機会に見聞きしてきた問題事例ではあるが、こうしてまとめて聞いてみると、そのひどさ圧倒される思いだった。本来は環境を守るための武器となるべきアセスが、事業のいい逃れにしか使われていないことは明らかである。
プレゼン賞を選んだマエキタミヤコ氏が評価書にある言い逃れやごまかし、隠蔽などについて「日本語の使い方がへん!」という感想を述べておいでだったが、私の日頃の感覚から言えば、日本語というのはそうした使い回しのきく非常に便利な道具であって、彼らがその使い方に知悉していることが問題だと思われる。
日本のアセス法の改正は今年の5月の予定されていて、計画段階での検証など、少しはましなものになるはずなのだが、その前に始末をつけてしまおうという魂胆の見え見えのものもあり、せっかくの環境影響評価というのもそもそも環境大臣が環境の立場からものも言えない状態というのも異常である(言えたから解決ということではないにしても)。
せっかく大賞を決めても、当事者(事業主体)不在という残念なこともあったが、こうした工夫を凝らした告発を今後も発展させていくことが重要だろう。
« そろそろ調査捕鯨船が・・・・・? | トップページ | 海洋のアセスと海洋基本法、海洋基本計画 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント