シャチの捕獲から15年たちました
和歌山県太地町で10頭のシャチの群れが湾に追い込まれ、そのうちの5頭が「学術目的」で捕獲されてからもう15年経ってしまった。
今のところ、捕獲申請は出ていないことにほっとしているものの、捕獲地の議会では昨年も捕獲に対する意欲を見せる議員もいたそうだし、水産庁の職員の中にも、新たな「データ(!)」のためにそろそろ捕獲したいんだというような人もいて、安心できるような状態ではない。
そんなとき、アメリカでちょっと面白いことが起きているのを知った。動物の権利擁護団体のPETAが、シャチを不本意に人工的な飼育施設に閉じ込め、ショーをやらせているのは奴隷を許容することで、憲法に違反すると、シャチを原告としてシーワールドに対する訴訟を起こそうとしているのだ。
http://www.washingtonpost.com/national/san-diego-judge-hears-both-sides-in-petas-killer-whale-slavery-case-sea-world-asks-dismissal/2012/02/06/gIQAxxXauQ_story.html?wpisrc=emailtoafriend
この訴えを、もちろんシーワールドは却下してほしいと訴えており、昨日も訴訟に発展させるかどうかのヒアリングが裁判長によって行われ、双方、言い分を主張したということだ。
ま、訴訟として取り上げられるかどうかは難しいところだろうが、PETAの弁護士は、かつては女性やアフリカ系アメリカ人に対しても同じような権利問題があったじゃないか、といっており、今後の行方が注目される。
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