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2011年10月14日 (金)

シャチのモーガン

 今、イルカやクジラ保護関係者の中で、「モーガン」という名前の4歳のメスのシャチのことが話題になっている。
 モーガンは、もともとはノルウエー海域にすむシャチの群れに属すると考えられているが、昨年(2010年)発見されたときは、デンマーク、ドイツ、オランダにまたがるワッデン海のオランダの北西海域にいた。
 飢えで脱水状態にあったこのシャチをオランダ政府は保護のための捕獲を許可し、モーガンと名付けられたこのシャチは、ハルデルビックというイルカ飼育施設(Dolfinaruim Harderwijk)に収容され、展示された。
 モーガンの去就については、この捕獲展示に際して、モーガンをもとの群れに返そうという国際的なシャチ保護団体などで構成されるフリーモーガン財団が作られ、ノルウエー海域のシャチの音声などを収集し、ノルウエーでの解放を訴えてきた。一方で、イルカ飼育施設側は、別の飼育施設への移動を進言し、スペインのテネリフェ島にあるロロ・パルケがその候補に挙がっている。ロロ・パルケは、シーワールドと提携して、シーワールド生まれのシャチを4頭飼育しているところで、保護を訴える人たちは、その移送により、モーガンは繁殖などに利用されることになり、その解放のチャンスが永久に奪われることを懸念している。
 この8月に行われた裁判でオランダ司法はモーガンの解放について否決した。
そして、この10月12日のオランダのニュースで、オランダの外務貿易省が、モーガンが野生で生き延びるチャンスがきわめて少ないということを理由に、スペインに移すべきだと表明したことが伝えられた。

 シャチの解放では、群れの特定ができるかできないかによって、その結果に違いができることは確かだ。その例としては、群れに戻ったスプリンガーと、群れを見つけられなかったフリーウィリーのケイコのことが有名だ。この解放についての判断と結果の評価は二つに分かれるものの、元々野生に属するシャチを狭い人口施設に閉じ込めることに対する疑問を人々の間に生んだことは確かだ。

 ケイコは幼い頃から20年近くも囚われの生活を送ってきて、人に養われることしかほとんど知らない状態だったといえる。しかし、一方のモーガンは、1年間のギャップがあるものの、まだ、飼育状態に慣れきっている訳ではなかろうし、研究者も含めたソフトリリース(いっぺんに解放するのではなく、徐々に自然状態に戻す)の提案が解決となるのではないだろうか。

 それにつけても、飼育施設で生まれた野生を知らないシャチたちはどう考えればいいのだろう?鳥などでは「野生復帰」とかが試みられているものの、社会的な暮らしを土台とするシャチたちにとっては同様の解決は解決にならないと思われる。
 
 

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