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2011年8月29日 (月)

8月28日名古屋シャチシンポジウム

 昨日は、名古屋で名古屋港水族館を考える仲間たち主催のシンポジウムに参加し、これまで、なぜ私たちが水族館へのシャチ導入に反対してきたかということを紹介した。
 はじめに、シーライフウォッチの佐藤晴子さんがシャチの生態や現在国際的に議論となっているシャチの種、亜種の考え方の紹介、日本沿岸のシャチの調査の報告をされた。
 続いて倉澤は、名古屋港水族館が新館建設に当たり鯨類導入を企画した背景や経過などを紹介しつつ、今後、どのような方向を選択していくべきかを議論した。
 IKANのこれまでの活動、1999年に開始した「しゃちほこの名古屋でシャチ保護を」キャンペーンや、名古屋港水族館への1999年の提案(シャチの生態をロボットや映像、ライブ中継などによる新たな仕組みでし観客に紹介する)を紹介しつつ、名古屋港水族館への新たなシャチ導入の懸念(他の水族館からの導入とともに野生捕獲の危険性)を訴えた。
 参加者は少なかったのが残念だが、2つのテレビ局が入り、地方ニュースで取り上げられたことはうれしい。

 昨日のシンポで特に興味深かったことは、佐藤晴子さんらの長年の調査の賜物としての道東におけるシャチの調査で、これまで、1997年の捕獲個体や羅臼での座礁個体のデータが移動型を示してきたのに対して、調査海域での目視結果によって、定住型の存在が示唆されたということだ。
(シーライフウォッチのウェブ http://www.slw.jp/)
 1960〜70年代における小型沿岸捕鯨での大量捕獲により、沿岸の個体群は一掃されてしまったのではないか?と考えてきたが、もしかすると生き延びていてくれた個体群があったのか、と胸が熱くなる思いだ。
 これまで、シャチは独自に調査もされてこなかった種であり、元々食物連鎖の頂点でそれほど数も多いとは考えられない生き物なのだ。一部のものの利益のために捕獲を考えるのではなく、水族館関係者や関係行政はこうした地道な野外調査の支援に乗り出してほしいものだとつくづく思う。

 

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