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2011年7月 1日 (金)

イルカ捕獲枠変更

 イルカ捕獲枠5年間の見直し最後の枠が出た。捕獲頭数は昨年度比723頭という小幅減少.しかし、そのほとんどは、捕獲実績のない千葉のスジイルカとか、富戸のイルカで、太地町はほとんど変化なしである。
 その中で、突出しているのが宮城県のリクゼンイルカで、昨年度15頭が214頭になっている。
枠総体では240頭ほど減少しているが、この捕獲増は岩手県との調整(わけてもらった)結果だということだ。

 水産庁の担当者によると、これまでずっと、宮城県の漁業者は、イシイルカと間違えて、リクゼンイルカを捕獲してきたそうだ.それが、岩手県の漁業者の指摘でわかったそうなのである。
(注:後で聞いたところ、単に取り違えているというものではなく、区別なく捕獲していたらしいということがわかった)
 リクゼンイルカの分布状況を見ると、確かに三陸周辺に生息するのはリクゼンイルカなので、もしかしたら、ここにイシイルカの枠をつけること自体に無理があるかもしれない。

 ちなみに、イシイルカは北太平洋とその周辺のみに生息し、8つの異なる個体群があるが、そのうち7つはイシイルカ型で、リクゼンイルカは三陸沖からオホーツク中央部にのみ生息する個体群である。イシイルカ捕獲については、IWCでも何回も議論されてきており、きちんとした管理が求められる。

 1993年枠では、リクゼンイルカの捕獲枠は岩手県で、宮城県にはないので、これがいつ頃からなぜそうなったのかはわからないが、資源管理のやり方として見直しが必要かもしれない。

 もっとも、今回の不幸な大震災によって、沿岸漁業者はたいへん厳しい被害を受けており、実質この春の漁は難しかったようだ。漁業者の方たちの一日も早い回復を祈りながらも、今度はきちんとした管理が全うされることも願わざるを得ない。


 
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