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2011年2月 7日 (月)

シャチ捕獲14周年

 気がついたら、今日2月7日は14年前に太地でシャチが追い込まれた日だった。10頭の群れで、そのうち5頭が水族館飼育のために捕獲され、5頭はリリースされた。
 沿岸シャチは希少種なので、このときの捕獲には『学術目的』という名目がつけられた。捕獲後に飼育計画を出したところもいくつかあったと聞いた。

 1頭は、太地くじらの博物館が買い入れた。このメスはのちに名古屋港水族館に繁殖用に貸し出され、2008年に死亡した。3頭は、白浜のアドベンチャーワールドが購入した。そのうちの1頭は、例外的にオトナのメスで、妊娠していたと言われている。もう1頭はまだ乳離れもしていないようなオスの赤ちゃんで、捕獲後4ヶ月で死亡。その後を追うように、大人のメスも死んだ。(この赤ちゃんの大きさは、ちょうど先ごろ死んだナミが捕獲されたときと同じくらいだったようだ)残ったオスは2004年に死亡している。
 残り1頭は、静岡県の伊豆三津シーパラダイスに、アイスランドで捕獲されたオスの「お嫁さん」として購入された。その後、お婿さんに先に逝かれてしまい、2007年に死亡。

 日本沿岸のシャチの生態はまだ未解明のままである。そのことを口実に、シャチの捕獲を口にするものもいるが、この5頭、さらにはその前に生け捕り、あるいは油採取のために捕獲された1000頭以上のシャチの死は、沿岸シャチの生態解明にまったく何ももたらしてはいないといって過言ではない。

 前にも言ったと思うが、名古屋港水族館のように、大枚はたいてシャチを死なせるようなところは、罪滅ぼしに、
沿岸シャチを捕獲する(させる)代わりに生態調査を実施したらどうか、と思う。
 

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