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2010年7月25日 (日)

海の日イベント終わった!さあ次だ

5月にナイロビの科学技術助言機関会合(SBSTTA)参加から、6月のアガジール、そしてCBD100日前イベントと
(私としては)疾風怒濤の日々で、すっかり、IWC報告も、イルカ問題もおろそかにしてしまった、と反省。
久しぶりに自分の時間もできたことだし、この間感じてきたことを整理しようと思った次第。

ナイロビの海洋・沿岸の議論で思ったが、世界とつながっている海こそ、国際的な枠組みや連携が必要だということ、そして、これまで海を目いっぱい利用してきた日本としては、ホスト国としての自覚を持ってこれまでの後ろ向きの態度を改め、この機会に国際の場での貢献を真剣に考えるべきだ。

国際交渉における各国の対応は国によってかなり異なる。国の民度を図るよいツールだと思える。NGOなどによる国際的公平さを求める意見が比較的反映されていると思われるEUなどは、わりとバランスの取れた発言をしているようだし、途上国はやはり途上国の利益を守ることが公平さのものさしと考えてか、連携して途上国への貢献を主張している。中国とかロシアとかは自国の都合をわりとはっきりと主張するが、それに対して、(CBDに関しては)日本の態度はあいまいではっきりした主張があまりない。

IWCにおいては少し異なる。
今回、2項対立を解消するための努力が重ねられて、沿岸での捕鯨を認める議長提案が行われた(議長本人は’健康’を理由に参加しなかった。そういえば、その前もデンマークが議長を務めたとき、議長提案の議論に当の本人は’健康上’の理由で出席しなかったっけ)。

今回、元農相の赤松氏が参加すると手を上げたことからか、舟山政務官が代表団に入った。これまでは、反捕鯨の国々が環境大臣など決定権を持つものを政府代表団に繰り返し投入してきたことを考えれば、日本政府としてこの課題に真剣に取り組んでこなかった/本会議で交渉する気持ちさえ持たなかったということが明らかだ。

23日の朝日特集でも繰り返していたが、舟山氏はもともと捕鯨に関する知識は皆無に等しいようで、急遽、水産庁のブリーフィングを受けて会議に臨んだということは、繰り返される発言、あるいは、(ポータルでは消去された)勘違い発言で明らかだった。ここでは、政務官が「いた」というだけで、相変わらず政治主導ではなく、官主導であることが暴露されたわけだ。

彼女は、「科学的な根拠での解決→日本だけが科学的→だから日本は正しい」というわかりやすい論理で日本の会議での立場を表明する。だから、他の国がそれを受け入れないことで「驚いた」とか「怒りを覚えた」というような
感情表現で,自分の情報の少なさをごまかしているようにも思える。

でも、議論で現れなくても、そもそも「科学」そのもので対立があり、日本のいわゆる「科学」が疑問視されていることについてもし理解が深まったとしたら今度もやはり「驚いた」り「怒りを覚える」てくれるだろうか。
政府が私たち市民の声を大j評するなら、JARPAに関する科学委員会での評価会議の資料を舟山さんにわたし、科学ってなんだろうという議論を政府内ですべきだ。

大体、議長提案で重要なのは、これまでのような規制のないところで1国が勝手に捕獲する種や頭数を決めて捕鯨を実施することへの懸念が大きくあるのだが、(つまり、無法者が好き勝手やっていて、それを規制できるだけの力がIWCにはない)そこで指摘されている対象が日本だという自覚は政府はもちろん、国内議論でも言及されたことははない。
そうした都合も悪いそもそも論がないところで、捕鯨に反対するいくつかの国がやっと妥協する気になった、でも
他の国はかたくなで妥協しようとしない、と非難することで、実は国際議論での妥協を嫌う捕鯨陣営をかばうことができ、国内ではあっちにもこっちにも顔を立てられるというのが今回の結果であろう。

せんだって、池上なんとかと言う人が、捕鯨問題がわかるというテレビショーをやるので見ろと人に言われ、久しぶりにテレビをつけた。
案の定、ごまかしと間違いだらけでうんざりするようなものだった。
あの人の意見は国民的に信頼されているのだろうか?われわれがあんないい加減なまとめ方をしたら、早速つぶされてしまうだろうに。

「調査捕鯨はIWCで許可されている」→1946年に捕鯨実施に伴って推奨された調査を、本体なしにしていることに関する議論は伝えない。
「調査捕鯨を開始してどれだけ生息しているかを調べた」→日本の捕殺調査では何もわからなかった。
「人よりも大量に魚を消費しているから間引かなければいけない」→昨年、IWCで日本政府は「そんなこと一度もいっていない。可能性があるから調査するといっている」と答弁。
「科学的な調査を実施しているのは日本だけ」→これまでも、個別のクジラの生態に関する調査は今期よく続けられており、その結果、南極で採餌しているクジラの繁殖海域などが特定されているなどさまざまな調査がある。また、オーストラリアが1昨年提唱し田IWC科学委員会や各国政府との連携した非致死的調査の第1回の発表がアガジールであった。舟山さんはーもちろんーおいでにならなかった)。

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