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2008年2月 7日 (木)

太地シャチ捕獲から11年

 今日は、太地で5頭のシャチが捕獲されてから11年。その間に4頭は相次いで死に、残るはたったの1頭。妊娠されていたとされるやや大きいメス以外はまだほんの子供だったのだから、「夭折」という言葉が似合うかもしれない。
名古屋港水族館で残された1頭、メスのクーを見た。推定19歳、小柄ながら、生き生きとしてなかなかやんちゃな様子も見える魅力的なシャチである。運悪く太地沖などのルートを取らなければ、きっと将来はいいリーダーになったろうな、と思う。
 聞くところでは、シャチはなかなか掴まえるのが難しい動物だということである。この群れは、小さな子供や赤ん坊を抱えていたから、逃げることが出来なかったらしい。そういえば、羅臼で流氷に閉じ込められ、集団座礁したシャチの群れも幼い個体がいたために逃げ遅れたという話を聞いた。安易に「ヒト」などとは比べるまい。

 この間、たまたま水族館で飼育されているイルカ、そしてシャチを見る機会があったのだが、狭い空間を行き来する彼らの姿を見ると、なんだかこちらが息苦しい思いがしてくる。それを見て喜んでいる人たちを見ているとさらに情けない思いがする。

 そういえば。
 昔、昔、小学校で選ばれて、動物園での写生大会というものに参加したことがあった。まだ低学年だったと覚えているが、どこを見ても狭い檻、コンクリートの床で窮屈そうにしている動物たちの姿を、とうとう最後まで描くことが出来ずにべそをかいたことを思い出す。学校としては賞をかけた写生大会に、役立たずを送り出したことになる。その後2度と選ばれなくなったが。
 

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