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2008年1月10日 (木)

シャチ捕獲の行方は?

昨年早々に、太地の町長がシャチを群れで飼育したいという意向だという情報が入った。水産庁も「前回捕獲から10年たってそろそろその研究成果も明らかになるころだから・・・」と暗に捕獲を認める発言をする、名古屋港水族館は、冷凍精子の入手に難儀をし、それではと(自分たちだけが悪者にならない限りという条件で)野生シャチ導入に意欲を見せた。で、それまでそっぽを向いてきた水族館同士でちゃんと情報交換しましょうよ、という水産庁の勧めもあって、三重大学の吉岡教授のもとでこれまでの研究成果を集大成することになり、11月にはその成果発表のシンポジウムも行われるという捕獲環境の整備が着々と進行した。
しかし、一方9月にはいって1997年捕獲個体の生き残りの2頭のうちの1頭-アスカが死亡、研究内容そのものも繁殖データ以外にめぼしいものはないという思惑外れの事態が起きた。

さらに、11月のシンポジウムでは、日本沿岸のシャチの生態についての調査発表も行われたが、これによるといくらO博士が「シャチはたくさんいる」と強弁しようが、太平洋側のシャチの個体数はわからず、トランジエントタイプのシャチが移動するだけのように見えた。実際に、遠水研の責任者はオホーツク海での推定個体数721頭と太平洋側の他種からの類推であるところの推定数1600頭がダブっている可能性もあるということを認めた。
さらに「日本産シャチ」とはいっても発見情報は道東からカムチャツカに偏り、ロシアとの関連性も考えられ、「日本産」という独立した遺伝子を持つものが果たして存在しているのかどうかさえわからない。
シャチのタイプ(魚を食べるのか、海生哺乳類を食べるのか)についても、もちろん、繁殖海域についても十分把握できておらず、捕獲して儲けることより先にしっかり調査してくださいよ、といいたいところだ。

しかし、先だって太地の美熊野ブログを見て暗い気持ちになった。11月に行われたシンポジウムで音頭を取った研究者の多くが太地と金銭的にもつながっていたからである。
http://park.geocities.yahoo.co.jp/gl/mikumanoseikeijuku
一応、シンポジウムは日本のシャチ研究の集大成のような形になっていたから、もしシャチの捕獲を検討するならばこうした人たちは主要なメンバーとなることが考えられる。
さらに悲観的な言い方をするならば、直接太地とはつながっていない研究者といえども、日本の鯨類研究の「権威」というべき彼らに楯突くことはあまり想像できないのだ。

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