船の航行の安全など
2月15日、三田共用会議所での[正常化]会合最終日に、南極海での日新丸の火災のことを聞いた(正式発表は会議の席ではなかった)。確か1998年にも火災を起こしたのではなかったか?何でも、事故の現場はそのときと同じく、甲板の下の加工場らしかった。
そのときに行方不明になってしまった方がなくなられたことも数日後には伝えられた。一度目の火災での教訓がいかされなかったのはお気の毒なことであった。昨日、船の修復もでき、試験航行をはじめたそうで、様子次第でクジラ捕獲を続けるか帰国するかを決めるという。現場はロス海で、アデリーペンギンの繁殖地に100km。周囲はもし油漏れなどの二次的な事故があったらどうするんだ、とはらはらした。騒ぎを起こしておいて、お詫びのことばもなく、条件次第では再びクジラを捕殺するというのは一体どういうこと?と驚く。農水大臣などは、クジラ捕獲に反対する団体の関与を最初は無責任にほのめかしていたし、抗議をするとまで言ったが、自分たちのやった過ちについての反省がないのだろうか。直ちに帰国して総点検するというのがまともな反応ではないのか。大体、場所柄も国際的な動向もわきまえず、二度も同じ箇所の火災を起こすこと自体が許されない行為だとせめて自覚してほしいと思う。
南極におけるこの事件で教訓といえば、事故を起こした船は、再び南極に近づくのはご遠慮いただくなど、災害を忌避する方策を国際的にたてることだろう。
そういえば、日新丸に付き添っていたパナマ船籍のオリエンタル・ブルーバードはシングルハルのタンカーだとか。海洋汚染防止のため、ダブルハル化が進んでいるときに、何でまたこうした船を使うのか、そこのところも知りたい。
2007.11.7(訂正)オリエンタルブルーバードはダブルハルだということを知りました。ごめんなさい! お詫びして訂正します。(スラッシュ)
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